信仰の原点とは、謙虚にみずからを見つめ、つつましやかな、みずからのあり方のなかに、やがて仏へとつながっていく一条の道筋を見いだしていくことなのです。この点において大切なのは、「自分が幾らみすぼらしく見えたとしても、幾ら頼りなく見えたとしても、どのように劣等感に満ちた自分であろうとも、どのように焦りに満ちた自分であろうとも、自分もまた仏の創りたるものであり、仏そのものと本質において変わらない」という見方です。信仰とは、そういう本来の自己に立ち戻るために、大いなる理想に向けて努力していくことなのです。
『幸福の原点』 P.135