いろいろな執着がありますが、おそらくは各人とも何らかの魔境というものが必ずあるはずです。そのときに、自分がこれだけ手に入れたと思うもの、つかんだと思うものを、いつでもゼロに戻して、白紙に戻して、さばさばと生きていけるかどうかを心に問うことです。「どうせゼロから始めたのだから、いつでももう一回ゼロからやってみる」という気持ちを持っていたならば、やがて道は開けてきます。急速には開けなくとも、やがて道は開けてくるのです。苦しい道を選んだかもしれないが、やがて、その道は黄金の道へと通じていくのです。
『幸福への道標』 P.135